日本薬草効能図鑑

日本の薬草・ノビルの効能について

ノビル

ノビルの写真

ユリ科

生薬としてより、山菜として賞味されます。全国に70以上の方言をもつほどに親しまれ、万葉の昔から春の幸として伝えられてきました。葉をもむとニラ風の臭気がします。また鱗茎が白々として美しいのも区別の要点になります。

ノビルの効能

全草を陰干しにしておいて、一つかみを適宜煎じて飲むと体が温まり、安眠剤になります。慣れた人は地下の鱗茎に生味噌をつけて生食します。古書には「腎を温め、脾を補う」と記されています。同じ材料を焼酎などに漬け、半月ほどして、一日1~2個ずつ食べるのもオススメです。皮膚病、打ち身、やけどには鱗茎をすりおろし、そのままか、あるいは小麦粉と練って貼ります。毒虫に刺されたときは,葉のしぼリ汁を塗りつけてもよいでしょう。

採り方

鱗茎は10~2月に掘ります。

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