漢方薬の種類と効能

人参の効能・副作用

人参(ニンジン)


ウコギ科のオタネニンジンの細根を除いた根またはこれを軽く湯通ししたものです。

成分

トリテルペノイド配糖体であるギンセノシド類を含みます。その他、ポリアセテレン化合物であるパナキシノール、精油成分であるバナキサコール、β-エレメン、ペプチドグカンであるパナキサン類等。

性味

甘・徴苦、温

特徴

血流増大作用、血液凝固抑制作用、血栓形成抑制作用、抗潰瘍作用、血糖降下作用、肝保護作用、抗炎症作用、免疫斌活による抗腫瘍作用などが報告されています。

人参の効能

捕気(ほき)

補気薬の代表的なものであり、様々な虚の状態を改善します。体力低下全般、消化機能低下に効果があるほか、体力をつけることによって汗を止め、血を補い、心神を安定させます。

人参の副作用

長期間大量に服用すると、頭痛、不眠、動悸、血圧上昇、浮腫などを生じることがあります。海外では抗凝固薬との併用による出血傾向が報告されていますが、これは別の植物であるアメリカニンジンなどによるものと考えられ、日本で使用される人参とは無関係としてよいでしょう。

人参が含まれる漢方薬

人参湯
人参養栄湯
六君子湯
十全大補湯
半夏瀉心湯
半夏白朮天麻湯
参蘇飲
呉茱萸湯
啓脾湯
四君子湯
大建中湯
女神散
小柴胡湯加桔梗石膏
帰脾湯
当帰湯
柴朴湯
柴胡加竜骨牡蛎湯
柴胡桂枝湯
柴苓湯
柴陥湯
桂枝人参湯
清心蓮子飲
温経湯
炙甘草湯
白虎加人参湯
竹茹温胆湯
茯苓飲
茯苓飲合半夏厚朴湯
補中益気湯
釣藤散
附子理中湯
麦門冬湯
黄連湯

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