日本薬草効能図鑑

日本の薬草・マタタビの効能について

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エビスグサ

マタタビの写真

マタタビ科

モクテンリョウ(木天蓼)
旅人が疲れ果てて倒れたとき、この実を食べてまた旅を続けたという語源が伝えられています。巷間では[猫にまたたび]として猫の万病薬とされてきました。強精効果も宣伝されますが、その成分はマタタビ酸、マタタビラクトン、アクチ二ジンなどで、複雑な苦味と辛味があります。これから作られたポリガモールという製剤が強心、利尿の注射薬であるように神経安定、熟睡安眠、保温にも重用されてきました。

マタタビの効能

7~8月頃、マタタビアブラムシの寄生によってできる虫こぶを採り集め(虫こぶのない未熟果も)、熱揚中に5分間くらい浸してから日に干したものを木天蓼といいます。これを粉末にして1回3~5gを飲むと、リューマチ、関節痛、中風(半身の不随など、腕や脚がマヒする病気)、冷え症、神経痛によいといわれています。また、木天蓼酒にして毎晩就寝前に盃1杯分を飲用するのも効果的で、作り方は木天蓼200gを焼酎1.8㍑に入れて浸し、半年冷暗所で熟成させます。

採り方

温帯山地の谷沿いをおおう、つるの葉かげの果実を集めます。

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