漢方薬の種類と効能

十味敗毒湯の効能・効果

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)


膿や、ジトジトした湿疹によく使われます

水分停滞の解消と止痛作用のある独活(ドクカツ)、血行を改善する川芎(センキュウ)、皮膚の緊張をほぐす柴胡(サイコ)、皮膚の止痺止痛に働く荊芥(ケイガイ)・防風(ボウフウ)、排膿作用の桔梗(キキョウ)、消化器を保護し消化機能を高める生姜(ショウキョウ)・茯苓(ブクリョウ)・甘草(カンゾウ)等で構成。膿やジトジト感のある皮膚疾患に適応します。辛味。

十味敗毒湯の効能又は効果

化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じんましん、急性湿疹、水虫

皮膚の熱を取り、膿、かゆみ、じゅくじゅくとした湿潤などを抑える漢方薬です。さまざまな皮膚炎に応用が可能です。

その他の応用

ざ瘡、湿疹・皮膚炎、尋常性ざ瘡、アトピー性皮膚炎、慢性湿疹、酒さ等。

十味敗毒湯の構成生薬

構成生薬 味と性質 作用する漢方的な臓器
柴胡(サイコ) 苦辛・/微寒
心包、肝、三焦、胆
桔梗(キキョウ) 苦・辛/平

川芎(センキュウ) 辛/温 肝、胆、心包
茯苓(ブクリョウ) 甘・淡/平
心、脾、腎
独活(ドクカツ) 辛・苦/温
肝、腎、 膀胱
防風(ボウフウ) 辛・甘/微温
膀胱、肝、脾
甘草(カンゾウ) 甘/平
心、肺、脾、胃
生姜(ショウキョウ) 辛/微温 肺、脾
荊芥(ケイガイ) 辛/微温 肺、肝
桜皮(オウヒ) 苦/平  

 

十味敗毒湯の副作用

偽アルドステロン症、ミオパチー、過敏症、消化器症状

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