日本薬草効能図鑑

日本の薬草・キハダの効能について

キハダ

キハダの写真

ミカン科

オウバク(黄檗)
木曾御岳の名産「百草」で知られ、昔は竹の皮にのべたものが常備万能薬でした。大和の陀羅尼助(ダラスケ)もその原料はこのキハダです。才人蜀山人もその著『増訂一話一言』の中で「陀羅尼輔という薬あり。そを調じぬる所へいたりてみるに、黄檗のなまなましき皮を煉つめたるものなり」と断じ「大峰にてたける杏のけぶりのたまれるに百草をまじへ、加持したるもの、などといへるはよしなさことなり」と論じています。

キハダの効能

一回分の黄檗2gを500ccの水で半量になるまで煎じるか、粉末にして飲みます。成分はアルカロイドのベルベリンパルマテン、フェロテンドリンのほか苦味質のリモ二ン、オーバクノンなどが知られています。下痢止めには一日量20gを食間3回に分服します。ベルベリンの作用でときには便秘ぎみになるくらいで、抗菌性も強いです。打ち身、くじき、やけどなどにこの粉末と小麦粉、酢、卵白を混ぜ練って貼る方法もよいでしょう。

採り方

6~7月樹皮をはぎ上皮をとり、黄色の内皮を日干しします。乾燥歩留まリ4割。

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