日本薬草効能図鑑

日本の薬草・カキの効能について

カキ

カキの写真

カキノキ科

シテイ(柿蒂),シジュウ(柿渋)
日本人の私達にはおなじみのカキの実が、西欧では色彩の美しい東洋的な果物Kakiとして珍重されています。カキは近年の日本では野生もしますが、もとは大陸からの渡来種といわれるほど古い、アジア特産の果樹です。

カキの効能

カキの実に含まれる甘味は果糖で、まったく胃腸に負担をかけることもなく、しかも吸収が早く、ビタミンAもたくさん含まれています。カキの実の甘味は疲労回復に効果的です。未熟栄から採る柿しぶを、中風や高血圧のとき、単用か大根おろし汁に混ぜて、0・1㍑を日に2回くらい飲むとよいといわれています。また、若葉を3分間蒸して陰干しして柿茶にして飲んでもよいとされています。しもやけ、虫刺され、打ち身、やけどなど外用に柿しぶを塗ることも知られています。しゃっくり(吃逆)のとき、へた(柿帯)4~10個を200ccの水で半量に煮つめて一息に飲むと、ピタリと止まるといわれています。「柿が赤くなると医者が青くなる」という巷説があるほど効用が多く、昔から重宝されてきました。

採り方

葉は5~6月。へたは秋に収穫します。

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