日本薬草効能図鑑

日本の薬草・ソバの効能について

ソバ

ソバの写真

タデ科

うどんが早く奈良時代に伝来したのに対し、そばは意外と遅く江戸時代に普及しました。意現在のそば切り以前は粒のままとか荒挽き状の粥食やそばがさ団子で農山村の凶荒時の
救済非常食であったといわれています。ソバの生長は非常に早く、寒冷地であっても種まきからわずか80日前後で収穫が可能です。

ソバの効能

サービスで出されるそば湯には、毛細血管がもろくなるのを防ぎ、脳出血などの予防薬になるルチンが含まれているとされています。昔の人はそばを食べると「気力が増し、耳目を敏感にし、風熱が治る」と賞していたようですが、良質な蛋白質やビタミンB1・B2が含まれていることを悟っていたのかもしれません。古書にそば粉を酢て練り、刺のささった部位に貼っておくと「刺必ず出てくること妙なり、殊に竹の刺によし」とあります。また「長く歩くとき、食べないで飢えを感じない法は、干し柿をのりのように練り、そば粉を等量加えて梅干大に丸くし、朝出立のときに2、3個を食べる」と仙人食のような秘術が記されています。一方、そばは内臓を冷やすという説もあって胃腸の弱い人は食べないほうがよいなどともいわれていました。

採り方

春ソバ、夏ソバ、秋ソバと収穫の時期によって大別されますが、秋ソバが味や香りにすぐれ収量も多く、保有性に富んでいます。7月中旬頃に種をまき、秋(9~10月)に収穫します。

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