日本薬草効能図鑑

日本の薬草・ウツボグサの効能について

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ウツボグサ

ウツボグサの写真

シソ科

カコソウ(夏枯革)
古くからウツボグサの和名があったことは『多識編』に「字都保久佐」と出ていることからも知られています。その花穂の形が矢を背負ううつぼに似ていることに由来するといわれています。昔の幼い女の子は、道草にこの花の蜜を吸い、おやつにして喜んだもので、[ちっちぼ]とか[すいすいばな]とかの親しみ深い名で呼んでいました。6月に紫色の美しい花が咲き、盛夏には花部のみ枯れて、葉は緑のままで残るところから夏枯草と呼ばれています。

ウツボグサの効能

夏枯草は薬局方にも収められていて、3~5%が灰分、その68%が塩化カリという成分になっています。これを煎じてウサギに与えると、血圧が下がり、呼吸回数が増して、著しい利尿作用が認められるという研究結果があります。膀胱炎、腎炎、脚気などでむくみのあるとき、この夏枯草を一日量5~10gを300ccの水で半量に煮つめたものを3回に分け、食間に飲みます。また生薬をかみつぶし、打撲部分につけると、痛みが和らぎ腫れがひくとされています。

採り方

花穂の枯れる7~8月に、花穂だけをつみ採り、ざるにひろげて日干しし、紙袋に入れて保有します。

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