日本薬草効能図鑑

日本の薬草・イタドリの効能について

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イタドリ

イタドリの写真

タデ科

コジョウコン(虎杖根)
冬枯れの茎は人の丈を越す高さで、中国名で虎杖とよばれています。三重県南部の浜辺では今もこの新芽を家庭料理に用いり、平安時代の『延書式』にも載っています。

イタドリの効能

薬草としてはもっぱら地下根部を用い、主成分はオキシアントラキノン誘導体のポリゴ二ン、エモジンなど。根を日に干して適宜に切ったものを一日量約10~30g煎じて飲むと利尿剤となり膀胱炎や膀胱結石によく、緩下剤として常習便秘とくに老人性のそれに効果的です。急性黄疸型肝炎や関節炎、リューマチにもよいといわれています。月経不順や古血下し、婦人病などにも効能があります。中国では最近、やけどに塗布して効能がでているようで根の粉末をお茶がら汁で練って貼り、日に3~4回交換します。

採り方

冬、根を掘って水洗いし日に干します。乾燥歩留まりは3割5分。山すその崖面のものなどが掘りやすいです。

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