ノウゼンカズラ科
シジツ(梓実)
雷除けの信仰があり、雷電木などと呼ばれて大きな建物のそばに植えられてきました。民間薬として利用されるのは江戸時代初期の頃で日本独特の用法で用いられます。
腎臓炎、湿性腹膜炎、水腫性脚気などのとき、さやを乾かしたものを煎服すると、利尿効果があり、むくみがとれます。乾いたさやを2~3cmに刻み、こぼれ出る毛のついた種子ともども、一日量10~20gを水300ccで半量になるまでとろ火で煮つめます。これを一日3回、食間に3回に分けて飲みます。梓実は元来日本の民間薬てすが、薬局方に収めら
れています。尿の中のナトリウムイオン(Na+)の排泄を増加させる薬理があります。
採り方
河原ささげといわれるほどに河岸の荒れ地、陽地を好んで野生します。10月のはいる目前のさやを干して貯蔵します。