日本薬草効能図鑑

日本の薬草・トウモロコシの効能について

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トウモロコシ

トウモロコシの写真

イネ科

ギョクベイシュ(玉米鬚)
種子が紀元前5000年頃のメキシコ古代人の胃袋から検出されたといわれていますが、その後何千年もの間、何の改良もみられず,紀元前1500年頃から不思議な大改革力が行われて現在の大粒種に飛躍したといわれています。コロンブスによりそれが旧大陸に紹介されたのが15世紀末で日本へはポルトガル人によって,天正年間(1573-1591)に四国(別説字は長崎)に導入されたといわれています。薬にはその花柱を用いるので市販品は「ナンバの毛」「南蛮毛」の名で扱われますが、これはみな国内産です。中国産の多い生薬の中にあって、日本的な薬草といってもよいでしょう。

トウモロコシの効能

成分としてアルコール類(ヒトステロール)、糖類(ブドウ糖)等が知られていますが、無機塩としてカリウム塩なども検出されています。利尿薬として腎臓病、脚気、むくみ、肝炎、胆道結石、黄疸などに一日約8gを煎剤として3回に分服します。40歳を過ぎになると美食を原因とした糖尿病が心配されますが、トウモロコシの毛単用だけでなく、毛30g、豚の膵臓1個、水を茶わんに3杯加え,弱火で3分の1に煮つめたスープを常用すれば尿水の糖を消すという効能も伝わります。この毛は血圧降下作用もあるので高血圧症にもよいといわれています。

採り方

種子を収めた後に通常捨てられる毛(めしべの花柱と柱頭にあたる)を集めて乾燥させておきます。

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