川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)
頭痛によく使われます
頭痛に対する止痛効果をもつ川芎・羌活・白芷の構造を中心に、血流を補助し止痛効果のある杏附子、頭部不快感を軽減する薄荷、解熱鎮痛作用の荊芥・防風で構成される漢方薬です。初期の感冒の頭痛、偏頭痛等に適応します。顔面神経痛、鼻づまりにも応用されます。辛味で、温服が効果的です。
風邪、血の道症、頭痛
主に風邪をひいた人に使用しますが、強い頭痛や気分のふさいだ感じを伴うものが適応となります。風邪によって悪化する頭痛に用いると考えてもよい漢方薬です。
その他の応用
パーキンソン病等。
| 構成生薬 | 味と性質 | 作用する漢方的な臓器 |
| 川芎(センキュウ) | 辛/温 | 肝、胆、心包 |
| 荊芥(ケイガイ) | 辛/微温 | 肺、肝 |
| 白芷(ビャクシ) | 辛/温 | 肺、胃 |
| 羌活(キョウカツ) | 辛・苦/温 | 膀胱、腎 |
| 甘草(カンゾウ) | 甘/平 | 心、肺、脾、胃 |
| 防風(ボウフウ) | 辛・甘/微温 | 膀胱、肝、脾 |
| 薄荷(ハッカ) | 辛/涼 | 肝、肺 |
| 香附子(コウブシ) | 辛・微苦・微甘/平 | 肝、三焦 |
| 茶葉(チャヨウ) | 苦・甘/涼 |
心、肺、胃 |
偽アルドステロン症、ミオパチー








