漢方薬の種類と効能

温経湯の効能・効果

温経湯(うんけいとう)


月経不順や不妊によく使われます

身体を芯から温める呉茱萸・桂皮、血液を補強する当帰・筍薬・川芎血液の滞りに対応する牡丹皮、からだを潤す阿膠・麦門冬等で構成される漢方薬です。冷え症、月経不順、月経痛、皮膚の乾燥、口唇の荒れ等に適応します。不妊にも応用されます。独特な甘辛味で、温服が効果的です。

温経湯の効能又は効果

手足がほてり、唇が乾くものの次の諸症:月経不順、月経困難、こしけ、更年期障害、不眠、神経症、湿疹、足腰の冷え、しもやけ

身体の奥に冷えがあり、手足がほてる人の、主に月経関連の症状に対処するための漢方薬です。身体を温め、血の滞りを取り除くことで効果を発揮します。

その他の応用

骨盤内うっ血症候群、冷え症、無排卵・多嚢胞性卵巣症候群、月経異常、月経困難症、月経前症候群、不妊症、不育症・習慣性流産、切迫流・早産等。

温経湯の構成生薬

構成生薬 味と性質 作用する漢方的な臓器
呉茱萸(ゴジュユ) 辛・苦/熱。小毒 肝、脾、胃
当帰(トウキ) 甘・辛/温 肝、心、脾
芍薬(シャクヤク) 苦・酸/微寒 肝、脾
川芎(センキュウ) 辛/温 肝、胆、心包
人参(ニンジン) 甘・微苦/微温 脾、肺
阿膠(アキョウ) 甘/平 肺、肝、腎
牡丹皮(ボタンピ) 苦・辛/微寒 心、肝、腎
生姜(ショウキョウ) 辛/微温 肺、脾
甘草(カンゾウ) 甘/平 心、肺、脾、胃
半夏(ハンゲ) 辛・温。有毒 脾、胃、肺
麦門冬(バクモンドウ) 甘・微苦/微寒 肺、心、胃

温経湯の副作用

偽アルドステロン症、ミオパチー、過敏症、消化器症状

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