漢方薬の種類と効能

知母の効能・副作用

知母(チモ)


ユリ科のハナスゲの根。

成分

ステロイドサポニンであるチモサポニン類の他、キサントン配糖体であるマンギブェリン、その他多糖類を含みます。

性味

苦、寒

特徴

含有成分である多糖類にサイトカイン産生促進作用が報告されています。また、血糖降下作用、骨粗鬆症改善作用、抗うつ作用、記憶障害改善作用などが報告されています。

知母の効能

清熟(せいねつ)

肺や胃の熱を冷ますほか、腎において身体を潤し、冷やす機能が衰えたことによって生じた虚熱も冷まします。

滋陰(じいん)

肺・腎・胃で不定した陰を補います。また体内で枯渇した水分(津液)を生成します。

知母の副作用

寒性の生薬であるため、内臓を冷やし、下痢をきたすことがあります。冷えによる腰痛があるなどの症状には使用しません。

知母が含まれる漢方薬

消風散
滋陰至宝湯
滋陰降火湯
白虎加人参湯
辛夷清肺湯
酸棗仁湯

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