厚朴（コウボク）
モクレン科のホオノキの樹皮です。
| 成分 | リグナン類であるマグノロール、イソキノリンアルカロイドであるマグノクラリンを指標成分とします。 |
|---|---|
| 性味 | 辛・苦、温 |
| 特徴 | 筋弛緩・抗痙攣作用、鎮静作用、抗消化性潰瘍作用、抗炎症・抗アレルギー作用、 抗菌作用、中枢抑制作用等。 |
降気（こうき）
上衡した気を押し下げ、気の滞りや熱・湿の滞りを解除します。その応用で精神的な諸要因による咳やのどの詰まり感（梅核気）に用い、患部の緊張緩和を図って症状を取り除きます。
健胃（ｌナんい）
胃腸機能を高め、輸送機能を向上させることによって腹部の膨満感や便秘を下し、解除します。
様々な滞りを下す作用があるため、妊婦に用いると流産の恐れがあり、避けたほうが無難な生薬といえます。温める生薬なので、熱性の症状にはあまり用いません。
