漢方薬の種類と効能

膠飴の効能・副作用

膠飴(コウイ)


イネ科の梗米、小麦の種子に麦芽を加えて糖化させた飴です。

成分

主成分はほぼマルトース(麦芽糖)です。

性味

甘、微温

特徴

グルコース2分子が結合したマルトースを主成分とします。マルトースは唾液では分解されず膵臓から分泌されるα-グルコシダーゼで分解されるまでは吸収されないため、糖としての吸収が穏やかであるとされています。また、緩下作用を有します。

膠飴の効能

滋養強壮(じようきょうそう)

脾の機能が衰えたことによって生じた消化不良を改善し、消化機能を整えることで身体に力をつけます。

止痛(しつう)

体温を奪われたことで生じた冷えによって誘発された腹痛を改善します。
※その他、肺を潤して咳を止めるなどの作用もあります

膠飴の副作用

糖分であるため、腹部膨満感や腹部ガスが強くなることがあり、不用意な使用は避けるべきです。また、湿や熱を生みやすいため、熱を生じて水の滞りが発生しているような症例には使用できません。

膠飴が含まれる漢方薬

大建中湯
小建中湯
当帰建中湯
黄耆建中湯

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