漢方薬の種類と効能

防已の効能・副作用

防已(ボウイ)


ツヅラフジ科のオオツヅラフジの茎および根茎です。

成分

アルカロイドであるシノメ二ン、マグノフロリンなどを含みます。

性味

苦・辛、寒

特徴

シノメ二ンに抗炎症作用、抗アレルギー作用、血圧降下作用、鎮痛作用、関節炎抑制作用などが知られています。

防已の効能

利水(りすい)

主に皮膚や関節付近に貯留する水、および腎に溜まる湿熱を取り去ることで、関節の腫脹の治療や腎に起因する浮腫の治療に用いられます。上半身の水毒にはあまり効果がなく、また、冷やす性質があるので冷えを伴っていたり胃腸虚弱なものに用いる場合は、他に温める生薬や内臓の力を補う生薬と組み合わせることが必要となります

防已の副作用

類似生薬である広防巳(コウボウイ)には、腎毒性を持つアリストロキア酸が含まれるので混同してはいけません。

防已が含まれる漢方薬

疎経活血湯
防已黄耆湯

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