漢方薬の種類と効能

蓮肉の効能・副作用

蓮肉(レンニク)


マスイレン科のハスの、通例、内果皮のついた種子で、ときに胚を除いたものです。

成分

アルカロイドとしてロツシン、ジメチルコクラウリンなどが含まれます。

性味

甘・渋、平

特徴

平滑筋弛緩作用、また病態モデルマウスを使用して免疫抑制作用、肺線維症の改善作用、アルコール代謝亢進作用、急性肝障害抑制作用などが報告されています。

蓮肉の効能

安神(あんじん)

心に入って熱を冷ますことで精神状態を安定させます。

補完(ほき)

腎の気が虚しているのを補い、身体を安定させることでそれによって精神状態を安定させます。

収斂(しゅうれん)

身体に力がないために起きている下痢を止めます。同様にして流血を止める作用もあり、不正出血などにも用いられます。

蓮肉の副作用

種子中の胚は「蓮子心(レンシシン)」と祢する別の生薬として用いられており、基本的に胚を除いたものが蓮肉として用いられます。ただし蓮肉も蓮子心も漢方的な薬能は比較的近いものです。

蓮肉が含まれる漢方薬

啓脾湯
清心蓮子飲

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