漢方薬の種類と効能

防風の効能・副作用

防風(ボウフウ)


セリ科のボウフウの根および根茎です。

成分

フラノクマリン類であるソラレン、スポコレチン、ベルガプテンなどを含みます。

性味

辛・甘、微温

特徴

鎮痛作用、抗炎症作用等

防風の効能

去風(きょふう)

発汗によってかぜの際の頭痛、悪寒などを取り除きます。また、余分な水分も同時に発散させて除くことができます。皮膚表面の風邪(ふうじゃ)を除くことはかゆみを止めることにもなるので、湿疹をはじめとする皮膚病の治療にもよく用いられます。

防風の副作用

CYP450阻害作用を有するフラノクマリン類を含有しますが、煎じて使用する限りにおいては、薬物相互作用をもたらすほどの阻害作用は生じないものと考えられます。

防風が含まれる漢方薬

十味敗毒湯
川芎茶調散
当帰飲子
治頭瘡一方
消風散
清上防風湯
疎経活血湯
立効散
荊芥連翹湯
釣藤散
防風通聖散

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