漢方薬の種類と効能

桂皮の効能・副作用

桂皮(ケイヒ)


クスノキ科のCinnamomum cassia Blume またはその同属植物の樹皮または周皮の一部を除いたものです。

成分

ケイヒ油、精油成分であるシンナムアルデヒドの他、ケイヒ酸、l-エピカテキンな

どが含まれています。

性味

辛・甘、温

特徴

発汗、解熱作用、抗炎症・抗アレルギー作用、鎮静・鎮痙作用、末梢血管拡張作用、

抗血栓作用、抗菌作用、抗腫瘍作用等。

桂皮の効能

発汗・解熱(はつかん・げねつ)

発汗と共に邪を体外に排出し、熟を下げます。

降気(こうき)

気の逆上を抑え、のぼせやめまいなどを抑えます。

鎮痛(ちんつう)

身体を温めることによって、冷えによって悪化する疼痛を治します。全体に温める生薬で、血や臓器の中に滞った冷えや余分な水を散逸させ、冷えることで悪化する各種の不調に対応する生薬です。

桂皮の副作用

稀に発疹、発赤、掻痒など、アレルギーを起こす例があるので注意が必要です。また、妊婦への使用は避けるべきとされることもあります。

桂皮が含まれる漢方薬

薏苡仁湯
九味檳榔湯
五積散
五苓散
人参養栄湯
八味地黄丸
十全大補湯
女神散
安中散
小建中湯
小青竜湯
当帰四逆加呉茱萸生姜湯
当帰建中湯
当帰湯
柴胡加竜骨牡蛎湯
柴胡桂枝乾姜湯
柴胡桂枝湯
柴苓湯
桂枝人参湯
桂枝加厚朴杏仁湯
桂枝加朮附湯
桂枝加竜骨牡蛎湯
桂枝加芍薬大黄湯
桂枝加芍薬湯
桂枝加苓朮附湯
桂枝加葛根湯
桂枝加黄耆湯
桂枝湯
桂枝茯苓丸
桂麻各半湯
桃核承気湯
治打撲一方
温経湯
炙甘草湯
牛車腎気丸
胃苓湯
苓桂朮甘湯
茵蔯五苓散
葛根湯
葛根湯加川芎辛夷
麻黄湯
黄耆建中湯
黄連湯

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