漢方薬の種類と効能

茯苓の効能・副作用

茯苓(ブクリョウ)


サルノコシカケ科のマツホドの菌核。通例、外層をほとんど除いたものです。

成分

多糖類であるパチマン、その他エブリコ酸、エルゴステロール等。

性味

甘・淡、平

特徴

利尿作用、抗腫瘍作用、免疫賦活作用、抗炎症作用、腎障害改善作用、抗胃潰瘍作用。

茯苓の効能

利水(りすい)

種々の水毒を解除します。夜苓自身の利水作用は弱いのですが、幅広い水毒に対応可能なため、他の利水薬と組み合わせて広く使用されます。

益気(えっき)

脾に力をつけることで、全身の気を補います。また全身の気を補うことで身体に力をつけ、水毒を代謝する力を発揮させます。

鎮静(ちんせい)

利水作用とは別に心に作用し、精神状態を安定させる効果があります。

茯苓の副作用

比較的使用しやすい生薬ですが、利水作用があるため、水毒でも尿量が増加しているときは注意が必要です。

茯苓が含まれる漢方薬

芎帰調血飲
九味檳榔湯
二朮湯
二陳湯
五淋散
五積散
五苓散
人参養栄湯
八味地黄丸
六君子湯
六味丸
十全大補湯
十味敗毒湯
半夏厚朴湯
半夏白朮天麻湯
参蘇飲
啓脾湯
四君子湯
四苓湯
小半夏加茯苓湯
帰脾湯
当帰芍薬散
当帰芍薬散加附子
抑肝散
抑肝散加陳皮半夏
柴朴湯
柴胡加竜骨牡蛎湯
柴苓湯
桂枝加苓朮附湯
桂枝茯苓丸
桂枝茯苓丸料加よく苡仁
清心蓮子飲
清肺湯
滋陰至宝湯
牛車腎気丸
猪苓湯
猪苓湯合四物湯
疎経活血湯
竹茹温胆湯
胃苓湯
苓姜朮甘湯
苓桂朮甘湯
茯苓飲
茯苓飲合半夏厚朴湯
茵蔯五苓散
酸棗仁湯
釣藤散

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