白朮の効能・副作用

白朮（ビャクジュツ）

キク科のオケラまたはオオバナオケラの根茎です。

成分	セスキテルペノイドであるアトラクチロン、アトラクテレノリド類などを含みます。
性味	甘・苦、温
特徴	利胆作用、抗消化性潰瘍作用、抗炎症作用、抗腫瘍作用、抗菌作用、肝障害抑制作用、腸管免疫促進作用等。

牌の機能を補い、身体に力をつけることで体内に滞った水を巡らせ、水代謝を活発化することで余分な水分を取り除きます。

身体に力がなく、汗が止まらない場合に、皮膚に気を巡らせることで汗を止めます。

蒼朮（ソウジュツ）と比較した場合、白朮は利水作用がより弱く、内臓の働きを補う作用がより強く、虚証の人に用いる処方に配合されることが多い生薬です。ただし、双方とも水の滞りを除く生薬という意味では一致しているので、処方によっては蒼朮と白朮の使い分けを指示しないものもあります。