漢方薬の種類と効能

黄柏の効能・副作用

黄柏(オウバク)


ミカン科のキハダまたはその他同族植物の周皮を除いた樹皮です。

成分

イソキノリンアルカロイドのベルベリンの他、トリテルペノイドのオウバクノンなどを含みます。

性味

苦、寒

特徴

苦味健胃作用、抗消化性潰瘍作用、止瀉作用、抗炎症作用その他ベルベリンに糖尿病モデルラットにおける高血糖・高脂血症の抑制作用が報告されています。

黄柏の効能

清熱(せいねつ)

腎など下焦の熱を取り、湿と熱が同時に存在することによる黄疸や下痢・尿の混濁などを改善します。身体の中心から湧き出すような、骨に熟がこもったような熱にもよいとされています。また、特徴として、陰が不定したことによって相対的に熟が生じた状態(虚熱)に対して使用することができます(同じ清熟作用を持った生薬でも、黄苓(オウコン)、毒連(オウレン)などは虚熟への使用はできません)。

黄柏の副作用

妊婦に対する使用は避けて下さい。

黄柏が含まれる漢方薬

七物降下湯
半夏白朮天麻湯
柴胡清肝湯
温清飲
荊芥連翹湯
黄連解毒湯

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