漢方薬の種類と効能

天門冬の効能・副作用

天門冬(テンモンドウ)


ユリ科のクサスギカズラの根。コルク化した外層を除き、通常は蒸して用います。

成分

ステロイドサポニンとして、アスパラサポニン類を含みます。

性味

甘・苦、大寒

特徴

抗腫瘍作用、インターフェロン誘起作用、放射線障害改善作用。

天門冬の効能

清熱(せいねつ)

内臓に熱がある場合、または内臓の陰が虚して虚熟が生じている場合の熱を冷まします。

化痰(lナたん)

熱のあるものの痰を除去する作用があります。麦門冬(バクモンドウ)と比較すると陰を補い潤いを与える作用が強く、代わりに内臓を保護する作用は弱くなっています。

天門冬の副作用

冷やす力が非常に強し、(大寒)ため、冷えのあるものの痰への使用は望ましくありません。

天門冬が含まれる漢方薬

清肺湯
滋陰降火湯

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