漢方薬の種類と効能

香附子の効能・副作用

香附子(コウブシ)


カヤツリグサ科のハマスゲの根茎

成分

精油成分としてモノテルペノイドであるピネンやシネオール、セスキテルペノイドであるシペロンを含みます。また脂肪油としてオレイン酸を含みます。

性味

辛・微苦、平

特徴

プロスタグランジン合成阻害作用、胆汁分泌亢進作用、鎮痛作用、子宮筋弛緩作用、抗ヒスタミン作用などまた、病態モデル動物を使用した研究では、血糖降下作用、抗肥満作用などについても報告があります。

香附子の効能

理気(りき)

特に肝にうっ滞した気を巡らし、気滞による抑うつ的な症状を取り除き、抗うつ作用を発揮します。

止痛(しつう)

理気作用によるもので、気を巡らせることで腹部、特に胃の痛みを取ります。
※その他、気を整えることに付随して血の流れを整えるとして、月経困難や月経痛にも効果があります。

香附子の副作用

猛毒の附子(ブシ)と名称は似ていますが、まったく無関係です。

香附子が含まれる漢方薬

芎帰調血飲
二朮湯
五積散
女神散
川芎茶調散
滋陰至宝湯
竹茹温胆湯
香蘇散

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