漢方薬の種類と効能

山椒の効能・副作用

山椒(サンショウ)


ミカン科のサンショウの成熟果皮で、果皮から分離した種子をできるだけ除いたものです。

成分

辛味成分は不飽和脂肪酸アミドであるサンショオールなどです。その他、精油成分としてリモネン、グラ二オール、フラボノイドとしてクエルシトリン、ヘスペリジン、また、タンニン類などを含みます。

性味

辛、熱

特徴

腸管収縮、消化管内容物輸送促進作用、鎮痙作用などが報告されています。辛味成分が腸管運動促進作用となっていると考えられています。その他、サンショオールにはバ二ロイド受容体であるTRRV1アゴニスト活性が報告されています。

山椒の効能

温中・止痛(おんちゅう・しつう)

胃腸の熱が何らかの理由で失われ、冷えたことで発生する腹痛や下痢を治療します。また、胃の冷えを取ることによる腰痛の改善作用などもあります。駆虫作用もあり、古くは寄生虫による腹痛や嘔吐などの治療にも用いられていました。

山椒の副作用

胃腸を温めて刺激する作用が強いので、内臓に熟が滞っている症例に使用すると悪化することがあります。

山椒が含まれる漢方薬

大建中湯
当帰湯

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