漢方薬の種類と効能

半夏の効能・副作用

半夏(ハンゲ)


サトイモ科のカラスビシャクのコルク層を除いた塊茎です。

成分

半夏特有のえぐ味の成分として、3、4-ジヒドロキシベンズアルデヒドジグルコシドを含みます。その他、ホモゲンチジン酸、エフェドリン、アラビノガラクツロナンなどを含みます。

性味

辛、温

特徴

鎮吐作用が報告されていますが、作用機序や有効成分については明らかにされていません。鎮咳去痰作用、鎮静作用、抗ストレス作用、唾液分泌亢進作用、消化管輸送促進作用、抗消化性潰瘍作用などが報告されています。

半夏の効能

鎮嘔(ちんおう)

胃の水を除いて胃の働きを整えることで、心忘部から突き上げてくるような嘔吐を抑えます。

化痰(けたん)

痰はやはり滞って害を為すようになった過剰な水分を指し、これを除去・抑制することで身体の様々な水毒症状を除きます。

半夏の副作用

煎じる前の半夏には独特のえぐ味があるほか、シュウ酸による口腔粘膜刺激作用があるため、生のままでの摂取は避けるべきです。妊婦に対する使用は避けて下さい。

半夏が含まれる漢方薬

二朮湯
二陳湯
五積散
六君子湯
半夏厚朴湯
半夏瀉心湯
半夏白朮天麻湯
参蘇飲
大柴胡湯
大柴胡湯去大黄
小半夏加茯苓湯
小柴胡湯
小柴胡湯加桔梗石膏
小青竜湯
当帰湯
抑肝散加陳皮半夏
柴朴湯
柴胡加竜骨牡蛎湯
柴胡桂枝湯
柴苓湯
柴陥湯
温経湯
竹茹温胆湯
茯苓飲合半夏厚朴湯
釣藤散
麦門冬湯
黄連湯

漢方薬生薬一覧漢方薬生薬一覧
漢方薬症状別ガイド漢方薬症状別ガイド
日本の薬草日本の薬草