漢方薬の種類と効能

竜胆の効能・副作用

竜胆(リュウタン)


リンドウ科のトウリンドウまたはその他同族植物の根および根茎です。

成分

スカブラシド、リンドシド等。

性味

苦、大寒

特徴

抗アレルギー作用、胃液分泌作用、胃運動作用(苦味健胃作用)、腸運動作用等。

竜胆の効能

瀉下(しゃか)

肝や胆の強い熟と気の逆上を抑え、下します。熟が身体の上部に上った場合と、体内の水毒と結合して湿熟として内臓に滞った場合の双方に効果があります。具体的には怒りや苛立ちなどの精神症状や眼・耳の炎症、口内炎などのような頭部の炎症、頭痛を治療すると同時に、陰部の炎症やこしけなど下半身の炎症も治療します。

竜胆の副作用

寒性が強いので冷えの強い人に対しては避けたほうがよい生薬です。また、大量服用するとかえって消化を妨げます。園芸用のリンドウは薬用としては使用しません。類似生薬として西洋生薬である同属植物のゲンチアナがあり、かつてはリンドウがその代替品として使用されていましたが厳密には別生薬です。

竜胆が含まれる漢方薬

疎経活血湯
立効散
竜胆瀉肝湯

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