漢方薬の種類と効能

柴胡の効能・副作用

柴胡(サイコ)


セリ科のミシマサイコまたはその変種の根です。

成分

トリテルペノイド配糖体であるサイコサポニン類、およびペクチンの多糖類が主要な活性成分となっています。

性味

苦、微寒

特徴

肝機能改善作用、解熱作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用、抗潰瘍作用、ステロ

イド様作用、ステロイド副作用防止作用、脂質代謝改善作用、抗ストレス作用、中

枢抑制作用、肝蛋白質合成促進作用、肝グリコーゲン量増加作用、コレステロール

低下作用、抗補体活性、マクロファージFc 受容体発現促進活性、リンパ球増殖促

進活性

柴胡の効能

清熱(せいねつ)

身体の表面(太陽)および内臓中(少陽)にうっ滞した熟を冷ます作用です。熟と寒気が交互に現れるようなもの(往来寒熱)によく、高熱にはあまり効果がありません。

理気(りき)

特に肝にうっ荒した気を巡らし、精神症状を中心として肝に起因する不調を治します。

昇陽(しょうよう)

陽気を昇らせ、内臓の下垂を治します。

柴胡の副作用

小柴胡湯の副作用である問質性肺炎の原因生薬といわれていましたが、そうではないという報告もあり、現在はっきりしない状態となっています。

柴胡が含まれる漢方薬

乙字湯
十味敗毒湯
四逆散
大柴胡湯
大柴胡湯去大黄
小柴胡湯
小柴胡湯加桔梗石膏
抑肝散
抑肝散加陳皮半夏
柴朴湯
柴胡加竜骨牡蛎湯
柴胡桂枝乾姜湯
柴胡桂枝湯
柴胡清肝湯
柴苓湯
柴陥湯
滋陰至宝湯
神秘湯
竹茹温胆湯
荊芥連翹湯
補中益気湯

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